音階⇄周波数換算ツール

音階名と周波数を相互変換。ピアノ鍵盤をクリックして音を確認できます。

音階入力

ヒント: A4 = ラの音(440Hz)、C4 = 中央ド

このツールの使い方

  1. 変換モードを選択します(音階→周波数 / 周波数→音階 / ピアノ鍵盤)
  2. 音階→周波数: 音階名とオクターブを選択すると、自動的に周波数に変換されます
  3. 周波数→音階: 周波数を入力またはスライダーで調整すると、最も近い音階が表示されます
  4. ピアノ鍵盤: 鍵盤をクリックすると音が再生され、音階と周波数が表示されます
  5. 「音を再生」ボタンで選択した音を確認できます
  6. 「周波数をコピー」で結果をクリップボードにコピーできます

このツールの特徴

  • リアルタイム変換:入力と同時に自動変換されるので、素早く結果を確認できます
  • インタラクティブピアノ鍵盤:クリック可能な88鍵フルピアノ鍵盤で直感的に操作
  • 音声再生機能:Web Audio APIで実際の音を再生して確認できます
  • 周波数スライダー:直感的なスライダー操作で周波数を調整可能
  • 詳細情報表示:MIDIノート番号、鍵盤位置、セント差など詳細データを表示
  • A4=440Hz基準:国際標準ピッチに準拠した正確な計算
  • 異名同音表示:C#/Dbのような異名同音も表示
  • 全88鍵対応:ピアノの全音域(A0〜C8)に対応
  • 完全レスポンシブ:スマホ・タブレット・PCすべてに最適化、横スクロール対応
  • ブラウザ内完結:すべての処理はブラウザ内で完結し、データは送信されません
  • 完全無料:登録不要で今すぐ使えます

音階と周波数の関係

音階は周波数の比率で決まります。平均律(12平均律)では、半音上がるごとに周波数が 21/12 ≈ 1.05946 倍になります。

計算式

周波数 = 440 × 2(n-69)/12

※ nはMIDIノート番号(A4 = 69)

音程の単位「セント」

セント(cent)は音程の単位で、半音を100セントとします。2つの周波数 f₁ と f₂ の音程差は以下の式で計算されます:

セント = 1200 × log₂(f₂/f₁)

主要な音階と周波数の対応表

音階名 周波数 MIDIノート 鍵盤位置 備考
A0 27.5 Hz 21 1番目 ピアノ最低音
C1 32.7 Hz 24 4番目 低音ド
C2 65.4 Hz 36 16番目 低いド
C3 130.81 Hz 48 28番目 低めのド
C4 261.63 Hz 60 40番目 中央ド(Middle C)
A4 440 Hz 69 49番目 標準ピッチ(ラ)
C5 523.25 Hz 72 52番目 高いド
C6 1046.50 Hz 84 64番目 高音ド
C7 2093.00 Hz 96 76番目 最高音域ド
C8 4186.01 Hz 108 88番目 ピアノ最高音

表の行をクリックすると、その音階を読み込めます

音階の基礎知識

音名と階名

  • 音名(絶対音名):C, D, E, F, G, A, B(ハ、ニ、ホ、ヘ、ト、イ、ロ)
  • 階名(相対音名):ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ
  • 英語表記:C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ

臨時記号

  • シャープ(#):半音上げる(例: C# = C よりも半音高い)
  • フラット(♭):半音下げる(例: D♭ = D よりも半音低い)
  • 異名同音:C# と D♭ は同じ周波数(鍵盤上では同じ黒鍵)

オクターブ

オクターブは音の高さの範囲を示す数字です。1オクターブ上がると周波数は2倍になります。

  • A0:27.5 Hz(ピアノ最低音)
  • A1:55 Hz(2倍)
  • A2:110 Hz(4倍)
  • A3:220 Hz(8倍)
  • A4:440 Hz(16倍)← 標準ピッチ
  • A5:880 Hz(32倍)

活用シーン

  • 楽器の調律:ギター、ピアノ、管楽器などの調律作業
  • 音楽制作:DAWでのシンセサイザー設定、周波数調整
  • 音響分析:録音された音の音階特定
  • 音楽教育:音階と周波数の関係を学習
  • カラオケ:原曲キーの確認、キー変更の計算
  • 作曲:移調や転調の計算
  • 音響機器の設定:イコライザーの周波数設定
  • 耳コピ:聞いた音の音階特定

技術情報

MIDIノート番号

MIDIは電子楽器間の通信規格で、各音階に0〜127の番号が割り当てられています。

  • C-1 = 0(非常に低い音)
  • C4 = 60(中央ド)
  • A4 = 69(標準ピッチ、440Hz)
  • G9 = 127(最高音)

標準ピッチ

このツールでは A4 = 440Hz を基準としています。これは1939年の国際会議で定められた国際標準ピッチです。

  • 現代の標準:A4 = 440Hz(ISO 16:1975)
  • バロック音楽:A4 = 415Hz(半音低い)
  • オーケストラ:A4 = 442〜445Hz(やや高め)

可聴周波数範囲

  • 人間の可聴域:約20Hz〜20,000Hz(年齢により変動)
  • ピアノの音域:27.5Hz(A0)〜 4,186Hz(C8)
  • 人間の声:約80Hz〜1,100Hz
  • バイオリン:約196Hz〜3,136Hz

ご利用時の注意点

  • このツールは A4=440Hz の国際標準ピッチを基準にしています
  • 音声再生機能はブラウザによって音質が異なる場合があります
  • 周波数から音階への変換では、最も近い音階が表示されます(完全一致しない場合はセント差を表示)
  • 入力データはすべてブラウザ内で処理され、外部に送信されることはありません
  • スマートフォンでは音声再生に制限がある場合があります
  • モバイルデバイスでは鍵盤を横スクロールして全88鍵を表示できます

よくある質問

Q1. A4=440Hzとは何ですか?

A4(ラの音、中央ドの近く)の周波数を440Hzとする国際標準ピッチです。1939年の国際会議で定められ、現在の音楽の基準となっています。

Q2. 異名同音とは何ですか?

C#(ドのシャープ)とD♭(レのフラット)のように、表記は異なるが同じ音(周波数)を指す音のことです。ピアノの黒鍵がこれに該当します。

Q3. オクターブが1つ上がると周波数はどうなりますか?

周波数が2倍になります。例えば、A4=440Hzに対してA5=880Hz、A3=220Hzとなります。

Q4. セントとは何ですか?

音程の単位で、半音を100セントとします。12平均律では1オクターブ=1,200セントです。人間の耳は約5セント程度の違いを識別できると言われています。

Q5. なぜピアノは88鍵なのですか?

人間の可聴域(20Hz〜20,000Hz)をカバーし、かつ演奏可能な範囲として27.5Hz(A0)〜4,186Hz(C8)の88鍵が採用されています。

Q6. 音を再生できません

ブラウザの音声再生機能を使用しています。音量設定を確認するか、別のブラウザでお試しください。スマートフォンでは初回タップ後に音が出る仕様の場合があります。

Q7. スマホで鍵盤が全部見えません

鍵盤エリアを横にスクロールすることで、88鍵すべてを表示・操作できます。画面サイズに応じて鍵盤のサイズが自動調整されます。